EVE rebirth terror(リバーステラー) レビュー・感想

B07L6JVGD9 機種:PS4 / PS Vita
メーカー:Eldia
発売日:2019年4月25日
ジャンル:アドベンチャー

評価点

  • 可能な限り旧作品からの声優を起用
  • ヒント機能のおかげでトロフィー獲得しやすい
  • 過去のEVEシリーズの小ネタや登場人物・企業名が出てきてニヤリ
  • お馬鹿なコマンドを選択時の文章・掛け合いが豊富
  • 第3のシナリオの主人公がまさかの!!
  • 死人が最小限・ハッピーエンド
  • PS4版のみ前作のHDリマスター版『EVE burst error R』が収録

不満点

  • 主人公達がフルボイスでない
  • PS4版/Vita版共に強制終了する箇所がある(要アップデート)

総評

初代『EVE burst error』から24年…。『EVE new generation』から13年ぶりの新作。発売されると知った時は、驚きと喜びと不安がグチャグチャに入り混じっていて、なんとも言えない感情でした。

しかし、『new generation』とは違い、『burst error』の正統の続編を描かれることや、公開されたPVのイントロを聴いたときにとても興奮して、そして何よりサブタイトルに『rebirth terror』というワードを使ってきたことで、制作スタッフの意気込みが感じられました。
(※『EVE new generation』は『EVE burst error』の後の時間軸の話ですが、過去作や関連作品とは全く関わりない単独劇場版みたいな作品)

第2作『EVE The Lost One』が『burst error』の3年後で、今作が1年後なので、この後に『Lost One』に繋がるのかなと思いましたが、シナリオライターのさかき傘さんのブログにて、「パラレルです」と発売前から明言されていたので、今までの続編はリセットした上での『burst error』の続編が楽しめるんだなと、不安が期待に大きく変わりました。



実際にプレイしたのはVita版。

Eldiaは『EVE burst error R』『DESIRE』『慟哭 そして…』のリマスターを手がけているだけあって、ボタン操作やヒント機能、サイトチェンジがとてもやりやすく、サクサク進めます。
『burst error R』でも感じたことですが、サイトチェンジのボタンを押したときに確認してくれるので、間違えてチェンジすることがないのは、ありがたいです。

全てのコマンドを選択しなくてもフラグ解除されるので次の目的地に進めますが、寄り道をして全コマンドを選択することにより、トロフィーを見逃すことがないですね。

くだらないコマンドを選択した時のモブの台詞などもフルボイスでしっかり収録されていたのは笑えます。だからこそ、主人公達も最初から全部喋ってくれたら…と思うんですが、まぁ、贅沢ですね。

BGMは全曲『burst error』のアレンジですね。(Vita版『burst error R』と一緒かな)
舞台は一緒でBGMも同じなんで、違和感なくプレイに集中できます。

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シナリオは今までの続編の中で最高でした。
『burst error』が作られた時から構想があったのでは?と思うほど、丁寧な作りでした。寝る前に少しずつ進めるつもりが、4日目あたりから急に止まらなくなり、一気に終わらせてしまいました。
小次郎・まりな編が終わって、第3のサイトが出現したから犯人視点かと思ってタイトル画面みたら、これまたネタバレ食らう前だったので驚きと喜びでした!

キャラクターの言い回し、『new generation』で不当な扱いを受けたまりなや氷室の活躍。まりながちゃんと『burst error』の優しく強くてカッコイイあのまりなさんでした!『EVE TFA』でまりなが嫌いになった方、今回は大丈夫ですよ(笑)
本来なら優秀なはずの弥生が小次郎が絡むとポンコツになったり、ナースがちゃんと小次郎を信頼していたりとか、『burst error』では特に重要視されていなかったそのネタを掘り下げるのか!、などなど。
小次郎・弥生・氷室の三角関係もなかなか面白く描かれています。
メインストーリーに関係ない選択をした時の遊びや小ネタも今回のライターさんが一番面白く、原作に近づけていたなと感じます。
まりなと弥生が部屋で一緒に呑むシーンもお約束として入れてくれたことも、おっ、わかってらっしゃるなと!

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PS4版かVita版かで悩まれている方は、前作をプレイしたいならPS4版。
おまけのビジュアルノベルを読みたい、スクリーンショットを撮りたいならVita版。
PS4版は途中からスクショ撮れなくなるので、スクショにこだわる方ならVita版ですね。
ビジュアルノベルの内容は正直微妙だったので、PS4版で満足しているなら、あえてVita版まで買う必要は無いかと思います。

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まさに原点回帰!続編のようなファンディスクのようなそんな感じのする作品。
リアルタイムでは『burst error』から20年以上経過しているのに、第1作からたった1年後の続編を当時の雰囲気そのままに発売してくれたことに感謝感謝。
悪い言い方をしたら過去の遺産の使い回しとも取れなくもないのですが、『burst error』だけでなく、『EVE ZERO』『EVE The Lost One』『EVE TFA』のキャラや・企業名・設定の良いところをうまく取り入れ、再構築してくれたのがとても良かったです。

PC98版やセガサターン版の頃からEVEシリーズを追いかけてきた方には、ご褒美要素が満載ですね。
声優さんも、引退や鬼籍に入っている方を除き、ほぼオリジナルキャストで出演してくれたのも嬉しい。あの声優さんがまたあのキャラを演じてくれたことにも感謝。
これだけは本当にPS2版『burst error PLUS』やVita版『burst error R』から触れた方には伝わらないのが悔しい(笑)
もっと驚きなのが、『●●の●●』の主人公も登場していたこと!!過去のシーズウェア作品を知っていると楽しめます。
今回のシナリオライターさんは、徹底的に過去作をやり込んだというのもあるのでしょうが、EVE&菅野ひろゆきファンでないとここまで細かいネタ拾えないだろうと…。それぐらい作品に対する愛が感じられました。

『EVE burst error』をプレイしていないと正直楽しめないと思いますので、未体験の方は、PS4版のおまけに前作が収録されていますので(通常版・限定版どちらにも)、そちらからプレイしてみて下さい。

プレイ時間は15時間前後。長すぎず、短すぎずちょうど良かったです。
今作はEVEシリーズ続編の中での最高傑作。平成最後の神ゲー!